バイナリーオプションでトータルが損失だった年も申告しておこう
ここに掲載している内容は日本国内のバイナリーオプション業者で取引された場合の税金について記載しています。また、税金については所得や個人・法人などでも変わってきます。最新の詳しい情報については国税庁のサイトや管轄の税務署または税理士にお尋ねください。
(※本記事は平成26年11月27日時点での情報に基づき作成しています。)
年間の利益がマイナス(損失)のとき申告する必要はないのか
「バイナリーオプションの税金の種類と課税方法」では年20万円以上の利益が出たときに確定申告をすると書きましたが、ではトータルで損失になった年は確定申告しなくてもいいのか?というとそうでもありません。
実は日本のバイナリーオプションを利用して残念ながら取引で損失が出てしまっても、確定申告をしておけばその損失を翌年以降3年間繰り越すことができるのです。
これが税制改革で総合課税から申告分離課税へと変わったことの最大のメリットと言えるでしょう。
たとえば初年度に投資で100万円の損失が出たとしても、確定申告をしておくことで二年目に200万円の利益が出たときに損益を合算して税率を計算することができます。
もし初年度に確定申告をしていなければ、二年目に支払う税金はそのまま利益の全額(200万円)に課税されるので、たとえトータルで損失になってしまったとしても申告しておく方が得策です。
損失は翌年から3年間繰り越せるので、もし二年目も損失が出ても3年目に利益が出たときに差し引くことができるということ。
また、バイナリーオプションだけでなくFXでも取引していたとすると、バイナリーオプションの損益と相殺することもできます。
⇒(バイナリーの利益100万円-FXの損失50万円)×20.315%
この損失の繰越控除を受けるためには「平成●年分の所得税の●申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」と「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」を添付した確定申告書を提出しなければいけません。
書類は国税庁のサイトでもPDFをダウンロードすることができます。
⇒国税庁:先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除を受けるための手続について
2014年11月27日時点での情報 | カテゴリ:豆知識