日銀金融緩和とは?進む円安のワケを知って賢く投資
2014年10月末に日銀の黒田総裁が金融緩和を進めるとの発表をしたことで更に円安が進んでいる今は絶好の投資チャンス。画像のようにドル円の日足でチャートを表示させると、どれだけ円安に推移しているのか一目瞭然ですね。
日本ではドル円が一番取引されている通貨ペアですが、今日(2014年11月26日)の午前11時にも東京外国為替市場では1ドル=117円台後半で推移しています。これだけの円安の裏にある「金融緩和」について分かりやすく見ていきましょう。
金融緩和とは
かんたんに言えば金融緩和政策とは「お金の流通量を増やして消費を活発にし経済を活性化させること」です。
不況になると給与が下がるので、飲み会や買い物を控えたりと財布の紐をきつくしますね。そうすると飲食店や企業にお金が落ちず、売上が下がって業績が悪くなって、また給与が下がるというように負の連鎖が生まれます。
そこで日銀が世の中のお金の動きを良くしようと供給するお金の量を増やしたり(=量的緩和)、金利を下げたりするわけですね。
ただ今の日本での金利はほとんどゼロに近いので、先月の金融緩和で発表されたのは供給量を増やす政策。今後2年間で2%の物価上昇を達成する為にお金の供給量を10兆円増やし、総額80兆円のお金で銀行から国債などの資産を買い取ります。これで銀行は貸し出しに使えるお金が増えるので市場に供給されるお金が増え、結果的に経済が活性化されるということ。
そして円が増えれば価値は下がるので、円安になっているのです。
理由を知らずにトレードをするのと、しっかりファンダメンタルズ分析をしながらトレードするのとでは損益額に大きな差がでます。今回の黒田総裁のように要人の発言で相場は大きく動くこともあるので、日々のニュースなどを常にチェックしながら取引チャンスを探しましょう。
2014年11月26日時点での情報 | カテゴリ:豆知識