バイナリーオプション国内業者の経済指標カレンダーを比較する
経済指標は重要度が高ければ高いほど、発表の前後には為替相場に大きな動きがおこる傾向にあります。
為替チャートだけを見ながら取引していると、雇用統計での値動きに反応できず取引チャンスを逃してしまう恐れも。そうならない為にも」最低限その日に発表される予定の指標はチェックしておきたいところ。
FXやバイナリーオプション業者の多くが、サイト上で“経済指標カレンダー”というものを提供しているのでスケジュールは簡単に確認できます。
ただ雇用統計は本当に沢山のものがあるので1日だけでも10個をかるく超える日もあり、その全てに注意を払っていては肝心のテクニカル分析(チャート分析)が疎かになってしまいますよね。
そこで便利なのが指標ごとに重要度も表示している経済指標カレンダー。
全ての業者が対応しているわけではなく業者によっては表示されていないものもありますし、その業者が提供しているツール上での表示となっているものもあるでしょう。
後者の場合は口座開設しなければ利用できないことが多いので、今回は公式サイト上で誰でも閲覧できる経済指標カレンダーを比べてみました。
※2019年3月1日時点で提供されているもの
こうして比べてみると各業者ごとに特徴が出ているのが分かります。自分の使いやすいものを選んで取引に活用してみてはいかがでしょうか。
[toc]重要度が表示されているカレンダーから見てみよう
カレンダー上に影響度が表示されているバイナリーオプション国内業者は現在5社。
●IG証券
●FXトレード・フィナンシャル
●みんなのオプション
●YJFX!
●GMOクリック証券
業者によって“国別の絞り込み機能”や“表示される期間”などが違うので、下で比べながら自分が使いやすいと思ったものを選んでみましょう。
IG証券の経済指標カレンダー
IG証券のカレンダーは国別・影響度別で絞り込み検索ができます。影響度は「低中高」の3段階で表示されるので分かりやすいですね。
ただ国名は国旗での表示のみで、発表される指標や期間は英語表記なので人によっては使い辛いと感じるかもしれません。全体の配置は見やすくスッキリしています。
FXTF(FXトレード・フィナンシャル)の経済指標カレンダー
バイトレというバイナリーオプションサービスを提供しているFXトレード・フィナンシャル。カレンダーに表示されている注目度が5段階で★マークで表示されるのがポイント。低中高という表記に比べると一目で判断できるので分かりやすいですね。
表示は月別のみで、1日から末日までが全て縦に並んでいます。前回の数値、予測、結果などは表示されていませんが、注目度をここまで詳細に分けているのはゴールデンウェイ・ジャパンだけ。
みんなのオプションの経済指標カレンダー
みんなのオプションのカレンダーには情報が盛りだくさん。国旗以外にもJPYといった通貨コードまで表示されているので分かりやすいですね。
重要度は高(●)中(○)の二段階表示。重要度の低いものは発表直後の値動きも小さいことが多いので特に気にならない箇所でしょう。
なにより政策金利データを閲覧できるのも大きいポイントです。前回、予測、結果もしっかり表示されるので過去の情報をもとにファンダメンタルズ分析ができます。
YJFX!の経済指標カレンダー
未発表の予定は薄く青で塗りつぶされています。表示は週間と月間を切り替え可能。
月間と週間では表示スタイルが全く違いますね。月間では土日の指標が出ないので、土曜の午前中まで取引するひとは少々使い辛いかもしれません。好みにもよりますが、個人的には週間があれば十分機能を果たすかと思います。
GMOクリック証券の経済指標カレンダー
外為オプションというバイナリーオプションサービスを提供しているGMOクリック証券。GMOクリック証券の経済指標カレンダーは重要度が1~5個の☆マークで表示されます。
発表される国も小さいですが国旗で表示されるため、どの通貨ペアを選べば良いかも分かるのです。表示は月別、週別、日別で表示されるので確認しやすいように自分で変える事もできます。
重要度の表記がない業者
ヒロセ通商の経済指標カレンダー
ヒロセ通商では表示国選択で絞込みできるようになっています。GMOクリック証券と同じく★などでの重要度表示はありませんが、赤文字で表すなど工夫されています。
ファンダメンタルズ分析に便利な経済指標カレンダー
経済指標や要人の発言などを材料に相場分析することをファンダメンタルズ分析といいますが、経済指標カレンダーを使えば分析がしやすくなることは間違いありません。
もちろん予想値が表示されているものはそれが必ずしも当たるという保証はありませんから取引する際は自身の判断のもと行わなければなりませんが、一つの目安にはなるでしょう。
ポイント
各業者によって経済指標に表示されていないものもあります。取引するときはそれらを補うよう、複数の業者のカレンダーを使うことをお勧めします。
カレンダーだけならば口座開設の必要もなく誰でも閲覧可能。気になったものは実際にカレンダーを見て使い勝手をチェックしてみてください。
2015年03月06日時点での情報 | カテゴリ:相場分析の基本